STILLIFE
生活様式の変化に取り残され「道具だったもの」として、時代に埋もれていく古民具。一方で、長い年月を経て現れる時間の蓄積に価値を感じ取ることがある。そんな古い道具を独自の視点で捉え直し、その在り方の変容を試みる。
真新しい製品にはない、古びた質感や纏う雰囲気に対して、真鍮やガラスなど現代工業的な素材を交わらせることで、時を経た奥深さが引き立ち、古典でありながら洗練された在り方へ道具を昇華させる。そんな「かつて道具だった」古民具に現代的な解釈を与えることで、今の時代だからこそ「より魅力的な道具」であることをみせることのできる変化を考えた。

その変容を思い描く時、日本の信仰文化にある「付喪神」の在り方が頭によぎる。古く朽ちてゆくものから意思ある者への変化は、人を引きつけ、創造力を掻立てる。古民具はそのままの姿で魅力的でもあるが、新しい在り方を与えることで、洗練された現代性への変化を表し、ものを消費し続ける社会の在り方に問いをなげかける。

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